ホストの居る公園のあ・た・し
話を聞く分にはとても些細なことなんだけど、

彼女にとっては、

その一つ一つが日常の一大事らしく

少しおおげさに話してくれる。



いきなり自分の話を始めるよりは、

一応あたしに話を振ってくれる分、

少しは彼女なりに気を遣ってくれているみたいで、

それが少しだけ可愛くも思える。



「だからね、

あたしはもう最後は少しだけ怒っちゃってですね、」



と、続ける彼女の話のキリの

良いところをさえぎるようにして、



「そうよねー、でもそういう時は、

黙ってうなずいているだけでも良いのよ」

と言って、

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