ホストの居る公園のあ・た・し

本と名刺

「えっ、あ、いや、その…」

と、相変わらず、
突然質問を投げかけると、
どもり出してしまう男の子。



ホストをやっているとかいうから、
少しは期待したあたしが馬鹿だった。



別に教科書に載ってそうなくどき文句なんかこの子から出てくることなんか期待してないし。



ほら、


ちょっと目をほめるとか、

服をほめるとか、


その程度のことでもこの状況だったら全然良いのに…。



それくらいでもこの状況でそれが言えたら十分合格点が付くのに…、



とそんな状況の中であたしは、



「うーん…」



と考えてしまった。
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