ホストの居る公園のあ・た・し
そうしたら、



「あの、」




と去り際のあたしを男の子が呼び止めた。




「じゃあ、これ、本のお礼にあげます」




と言って、男の子は一枚の名刺を差し出してきた。


「なに、これ?」

「僕の…、お店の名刺です。」




といって差し出す名刺は、

いつもあたしが会社で受け取る名刺とは違った色遣いをしていた。



その名刺の新鮮さに少しだけ驚きを感じながら、

よく分からないけど、苦笑いを浮かべて




「ふふ、ありがとう」



といって、驚きの表情も浮かべながら名刺を受け取った。
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