私はまだ世界にいる
真っ暗な室内に光るケータイ。
誰に送るでもなく打ち込むメール。
「助けて」の言葉も
「会いたい」の言葉も
送る相手がいない寂しい交遊関係。
「……っ……ぁあああッ!!」
耳に流れ込むシャウトに合わせた
動物の鳴き声は部屋に虚しく響く。
布団に潜り込んで長い髪を掻くと
余計いらいらして気持ち悪い。
いっそのこと、
早く眠りにつきたいと
睡眠効果のある頭痛薬を飲む。
2錠が規定ならば
私は4錠飲もう。
狂った思考(アタマ)は
私を追い詰めるだけ。