私はまだ世界にいる
世界にいる
そんな日常が笑えてきて
たまに吐き気が襲いかかる。
「……ッぁああ……!!」
動物的な叫びを枕にぶつける。
♪♪~
そんな私を呼ぶ声。
真っ暗な部屋でケータイを開く。
「はい」
正常に戻る私の声は
落ち着いていた。
『シフト送ったから』
「はい」
『深夜ばかりですまん』
「いえ、夜が良いです」
叫びたくなる夜にバイトを入れて。
一人は苦しいから
闇夜に消えたくなるから
そうだ、バイトしかない。