君の声で・・・
「_まもなく2番線に電車が参ります。黄色い線までお下がりください_」
駅のホームのスピーカーから駅員のアナウンスが流れる。
やっとか・・・
下においてあった茶色の通学鞄を持ち上げた。
まもなくすると電車が音を立てながら来た。
「うわっ・・・」
私が声を上げたのも無理はない。
恐ろしいくらいの人の量だった。
あ、そいえば今日って一次選抜の合格発表日だっけな。
まあ、とりあえず乗らないことにはしょうがないのでなるべく人が密集していない隙間を探して電車に乗り込んだ。