君の声で・・・


次の日、少し重い気持ちで電車に乗った。



だって、昨日の今日だもん。


顔だって見るわけで・・・



気まずさだっていまだに抜けていない。




「まもなくT駅~、T駅~」



電車の車掌さんがアナウンスを流した。



しばらくしてドアが開いて見慣れた人が乗ってくる。



恭と橙夜君だった。


あれから2人はちょっとずつ仲良くなっていて同じ学校に2人で通ってるんだ。



・・・あれ?


私、恭をこんなに近くで見ても何にも思わない。



それは、空が好きだから?




そういうことですか?




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