君の声で・・・
そして、私の気持ちは完全にスルーで進んでいく授業。
「ここにXの係数の2がー・・・」
もう、どうでもいい。
このまま本当に寝ちゃいたい。
なんか私の暗示のおかげかチャイムが鳴った・・・
キーンコーンカーンコーン
授業が終わると真っ先に友達の恵那(えな)のところに行った。
「どうしたの?不機嫌だねー。」
「まあね、いろいろあった。」
恵那は心情をあんまり詮索してこないから好き。
それに比べて空は・・・
そして、無意識にも空の方向を向いてしまった。