涙とともに(短編)
そいつは
「光太くんの居残りが終わるまで、動いたらダメだよ?♪」
何でと思いながら
早く終わらしたら
いいかと思い、
「わかった」
と言ったのが
間違いだった。
俺が早く終わらそうと
すればするほど
邪魔してきやがる。
ふと、時計を見ると
1時間もたっていた。
やばっ、なずな
待たせてるのに…
すると
廊下から気配がしたから
見てみると
そこにはなずなが…
あっ、と思って声を
かけようとすると
あいつがボソッと
「今声かけたら、なずなちゃんいじめるから。」
え、
俺はなずなから
視線を戻すしかなかった。