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prologue.
東京の、とあるビル街
オフィスビルや小さなお店の並ぶ通りの端にある、決して大きくはないカフェ。
『BLURRY』
そう看板に書かれたそのお店は、外国の町の一角のようなお洒落な外観に店頭は綺麗な花々で彩られており、昼間はカフェレストラン、夜はダイニングバーと二つの顔を持つ。
ドアを開けると、カラン……と鳴り響く鈴の音に、出迎える笑顔。
「いらっしゃいませ」
そこには今日も
沢山の恋が、溢れてる
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