orders!



「…で、別れ話をしたと」

「…うん」

「そんな風に泣くくらいなら別れ話なんてしなけりゃいいのに」

「だって!他の女の子にベタベタするけどさ、彼女は私だって分かってたから我慢出来た。けどさ…指輪なくしてヘラヘラしてるってさ!ひどくない!?」

「まぁそれもそうだけど…」



涙目になりながら必死に訴える私に、その表情は苦く笑う。



「けど見てる限り、あいつはちゃんと悠ちゃんのこと好きだと思うけど」

「…けど、」

「そんなもん、ってのは周りの意見だろ?そんなのに左右されてどうするんだよ」

「……」



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