orders!



すると、背後からの入り口からはカラン…とドアが開く音。



「あ、堂上さん。こんにちは」



その声に振り向くと、そこにいたのは近くの高校の制服を着た高校生の女の子。

可愛い顔立ちのその子は堂上さんを見てにこにこと笑う。



「おー、なっちゃん。学校帰りか?」

「うん。バイトまで少し時間があるからちょっと寄り道」



えへへ、と笑う女の子は私に気付くとぺこりと小さく会釈をした。



「堂上さん…女子高生の彼女?」

「んなわけあるか!うちの店長の娘さんだよ」

「え!?こんな大きい娘さんいるの!?」

「夏菜です。初めまして」

「あ…悠です。初めまして」

「なっちゃん、この子和馬の彼女」

「え!和馬くんの!?」



ところが、それまでにこにことしていたその顔は『和馬の彼女』、そう聞いた途端驚き不安げに曇り出す。


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