orders!
2.
昔から一緒だった洸ちゃんと遠くなったきっかけは、私が中学3年生の頃のこと。
確かあの日、私は洸ちゃんの部屋で勉強を教えて貰っていて、いつも通り二人きりでいた。
『今日の分はここまでっ。洸ちゃん、ありがとー!』
『勉強くらい教わらなくても出来るようになれよ、バカ』
『いいじゃん!どうせ暇だし!』
『暇じゃねーよ』
パタンと閉じたノートに、響いた私の笑い声。会話と会話の合間、ほんの少しの無言が漂う。
メニュー
2.