orders!
「…橋本さん、」
「……」
誰もいない薄暗い店の中、その顔を上に向かせそっと唇にキスをした。
「…、…」
拒むことなく受け入れるその唇に、舌を絡ませ想いを流し込む。
「…ん、」
そしてそのまま手は止まることなく、床へ体を押し倒した。
「…だめ、ここお店…」
「誰も来ない。外から見えないし…大丈夫」
「けど…ん、」
熱く激しく、ただ彼女だけを求める体。全ての欲をぶつけて、伸ばされる手は背中に縋る。
浮き出た鎖骨に顔をうずめて、溢れる気持ちで彼女を抱いた。
愛してる、愛してる、
何度も囁いた声は全て、雨の音にかき消されて。