風俗嬢葉月
3階に着いて事務所に入る。
「お疲れさまでーす」
「葉月さん、お疲れさまです!はいこれ、お願いします!!」
「はい、ありがとうございます、行ってきます」
お客様の会員番号や希望するプレイ、ホテルの部屋番号等の情報が書いてある紙を受け取る。
エレベーターまで向かうと後ろから男性スタッフの古賀さんがついてくる。
「緑川さんまた来てくれてるね、いい人?」
「はい、すっごく優しい人ですよ??」
「よかったねえー。もう泣いてない?」
「泣いてないですっっっ!!!」
そう、わたしは過去に2回泣き、2回とも古賀さんに慰めてもらっている。
今でこそ慣れてきて、たいていのことはかわせるようになったが、始めたてのころは、自分で決めたこととは言え、苦痛でしょうがなかった。
そう、あれは入店したての頃………