風俗嬢葉月

本入店1日目(体験入店の次の日)、講習をしてくれた金髪でダイヤのピアスをしたお兄さんは普段お店にいないらしく、心細くお店の中に入った。


そこでわたしに挨拶してくれたのが古賀さんだ。


「はじめまして、古賀です。よろしくね?」


「あ、はじめまして。よろしくお願いします」


古賀さんの第一印象は胡散臭い人だなあということだった。


とにかく顔中にこにこ笑うくせに、目が全く笑っていなくて、わたしには恐怖にしか感じなかった。


いかにも夜の世界の人ですと言わんばかりの風貌。


怖っっっ。


絶対信用できなそう…と思ったものだ。


「どーう?お仕事慣れた??」


「いやあ…、難しいですね」


「なんかあったらすぐに言うんよ」


「はい、ありがとうございます」


古賀さんはすごく優しい声で話す。


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