ストロベリーショートケーキ
「えっ、あっ、あたしですか?!!」
「うん。1ヶ月くらい前の日曜日に、お友達とふたりで来てくれたことあったでしょ? そのとき食べてもらったイチゴショートが、要くんの作ったものだったんだよ」
「え、えぇー……」
そのときのことなら、覚えてる。
笑花と一緒に映画を観に行く約束をしてて、映画館に向かう前に、ここに立ち寄ったんだ。
最近見つけたお店でオススメなの!って、笑花には豪語して。
「要くんってばね、自分が作ったものを食べたお客様の反応がすっごく気になったみたいで、カウンターの奥の方からこっそり店内を覗いてたんだよ。そしたらさ、食べてくれてたのが自分と同じくらいの年頃の女の子で」
「………」
「……『すごくおいしい。今まで食べたイチゴショートの中で1番だ』って、その女の子が言ってくれてるのを聞いて、」
「うん。1ヶ月くらい前の日曜日に、お友達とふたりで来てくれたことあったでしょ? そのとき食べてもらったイチゴショートが、要くんの作ったものだったんだよ」
「え、えぇー……」
そのときのことなら、覚えてる。
笑花と一緒に映画を観に行く約束をしてて、映画館に向かう前に、ここに立ち寄ったんだ。
最近見つけたお店でオススメなの!って、笑花には豪語して。
「要くんってばね、自分が作ったものを食べたお客様の反応がすっごく気になったみたいで、カウンターの奥の方からこっそり店内を覗いてたんだよ。そしたらさ、食べてくれてたのが自分と同じくらいの年頃の女の子で」
「………」
「……『すごくおいしい。今まで食べたイチゴショートの中で1番だ』って、その女の子が言ってくれてるのを聞いて、」