ストロベリーショートケーキ
だけど安達は相変わらず不機嫌そうな顔で、なおも続けた。



「何って、クラスメイトが不良にもてあそばれないように忠告してやってんじゃん」

「……何それ、花井くんはそんなことしないから余計なお世話だもん」

「ハッ、どーだか」



そう言い捨てて安達は、教室を出て行った。

最初っから最後までムカつくその態度に、あたしは思いっきりそのドアを睨む。



「なんなのアイツ! ヤな感じ!」

「……まあ、1番納得いかないのはヤツだろうからねぇ」



なんだか何かを知っていそうな笑花の呟きに、あたしは不思議そうな顔を向けるけど。

だけどあたしを待っているであろう彼氏さんのことを思い出して、慌てて教室を後にした。
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