ストロベリーショートケーキ
こうやってそれぞれがお昼ごはんを食べ終わった後に、花井くんの手作りお菓子をデザートにいただくのが、あたしたちの日課だ。

クッキー、エクレア、プリンなど、花井くんは本当にいろいろなお菓子を作ってきてくれる。

そしてそのどれもが、お世辞じゃなくほっぺたが落ちそうなほどのおいしさで。あたしは毎回この時間がとても楽しみなのだ。

思わず、口元がゆるむ。



「はぁ、幸せ～」

「ふ、それはよかった」



何にしても食べるスピードがとても早い花井くんは、もう自分のプリンのゴミを袋に片付けている。

あたしはそれを見てから、でも、と自分のお腹に視線を落とした。



「あたし、こうやって花井くんとお菓子食べるようになってから、絶対太った気がする……」



いやだからって、この幸せなデザートタイムをなくすなんてこともありえないんだけどさ。

でもやっぱり、年頃の女の子としては気になるところなわけで。
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