ストロベリーショートケーキ
きっと今のあたしは、たくさん泣いてぐちゃぐちゃな顔をしているんだろう。

だけどあたしはそれを振り払うように、精一杯で、とびっきりの笑顔を浮かべた。



「……あたしも、花井くんがだいすきです」



勘違いと、ミステイクから、始まった恋だけど。

不器用な君が精一杯で伝えてくれる言葉は、いつだってイチゴのショートケーキみたいに、ふわふわで甘酸っぱい気持ちになれるのです。





「……そういえば、安達どうしよう」

「……あ、」



後日、手作りのフルーツタルトをお詫びとして安達に渡した花井くんに、みんなが今までの認識を変えたというのは、

また、別のお話。










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