ストロベリーショートケーキ
……アレ?
ちょっと待ってあたし。
今、なんて言った?
『……佐倉、俺と、』
うん、これは、花井くんのせりふ。
そして、続けて彼は。
『……俺と、付き合え』
……んん?
『はっ、ははははいぃ!!』
……んんん?
……──って!!
「な……?!」
「……うん。それじゃあ、そういうことで」
被さってきた声に視線を上げると、目の前の花井くんは、右手で口元を覆い隠すようにしてあてていて。
ぽかん、と自分を見上げるあたしに気づいているのかいないのか、「じゃ、」と片手を挙げてこの場を去っていってしまう。
残されたあたしを嘲笑うかのように、木枯らしが制服のスカートを揺らして。
「……は、はあああぁぁぁ??!」
佐倉 燈子、17歳。
どうやら今日から、学校イチの不良くんの"彼女"になってしまったようです。
ちょっと待ってあたし。
今、なんて言った?
『……佐倉、俺と、』
うん、これは、花井くんのせりふ。
そして、続けて彼は。
『……俺と、付き合え』
……んん?
『はっ、ははははいぃ!!』
……んんん?
……──って!!
「な……?!」
「……うん。それじゃあ、そういうことで」
被さってきた声に視線を上げると、目の前の花井くんは、右手で口元を覆い隠すようにしてあてていて。
ぽかん、と自分を見上げるあたしに気づいているのかいないのか、「じゃ、」と片手を挙げてこの場を去っていってしまう。
残されたあたしを嘲笑うかのように、木枯らしが制服のスカートを揺らして。
「……は、はあああぁぁぁ??!」
佐倉 燈子、17歳。
どうやら今日から、学校イチの不良くんの"彼女"になってしまったようです。