ストロベリーショートケーキ
"Patisserie Petal"
「……佐倉、」
月曜日の放課後。教室の出入口のドアに現れてあたしの名前を呼ぶその姿に、教室内がにわかにざわついた。
同じようにぎょっと肩を震わせたあたしに、となりの席のチャラ男こと安達が、こっそり話しかけてくる。
「ちょちょっ、アレ1組の不良くんじゃん! なんでトーコの名前呼んでんの?」
「……なんていうか、いろいろあって……」
「は?」
きょとんと目を瞬かせる安達への言葉もそこそこに、パパッと帰り支度を終えたあたしは、花井くんのもとへと小走りに向かう。
だって、まあ、なんでこーなったと叫び出したくなるような状況とはいえ……一応あたしは今、"花井くんの彼女"ということになってるからね。
月曜日の放課後。教室の出入口のドアに現れてあたしの名前を呼ぶその姿に、教室内がにわかにざわついた。
同じようにぎょっと肩を震わせたあたしに、となりの席のチャラ男こと安達が、こっそり話しかけてくる。
「ちょちょっ、アレ1組の不良くんじゃん! なんでトーコの名前呼んでんの?」
「……なんていうか、いろいろあって……」
「は?」
きょとんと目を瞬かせる安達への言葉もそこそこに、パパッと帰り支度を終えたあたしは、花井くんのもとへと小走りに向かう。
だって、まあ、なんでこーなったと叫び出したくなるような状況とはいえ……一応あたしは今、"花井くんの彼女"ということになってるからね。