愛してるって言って
落ち着くと、夕は私を見た。
「琉里華、ごめんね。避けたりして。」
私は慌てて言った。
「そんな、謝るのはこっちだよ。遥汰の事……言ってなくて……」
私が下を向くと、夕は言った。
「確かにショックだった」
「え…………やっぱり…………」
もうだめだ、と諦めようとした。
でも…………
「でも、琉里華の事信じてるから。許すよ。」
私は顔を上げた。
夕は満面の笑みで私の手をとった。
「琉里華、応援してるよ!!!!!!」
私は感無量で泣き出してしまった。
しばらくの間、夕は背中を擦ってくれた。