愛してるって言って
町ではどこも本格的に冬ムードになっていた。
今日は、12月24日。
クリスマスイブ。
私と駿はデートに………
たまたまあのショッピングセンターに来ていた。
「瑠里華先輩、俺、飲み物買ってきます!
ちょっと待ってて下さい。」
「うん、ありがと。」
駿が二人分の飲み物を買いに席を立った。
私は駿が歩いていく姿を見送った後、
テーブルの方に向き直した。
顔を上げたそこには…………
「よ…………う……た……???」
半年前より、大人っぽくなった遥汰がいた。