愛してるって言って



全てが終わったその時に

遥汰の顔を見た。






さっきまでの冷たさではなく

とても悲しそうな目をしていた。





「よ…………うた…………???」



私が消えそうな声で遥汰の名前を呼ぶ。

すると、遥汰はさらに辛そうな顔になった。




「…………分かっただろ???俺は…………こういう人間だから…………早く忘れろ。」




そう言い残すと、1人静かに、




部屋を出て行った。


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