愛してるって言って



ふらふらと出てきた私は


家へと向かった。




「遥汰…………」




小さな小さな声で、ポツリと。

さっきまでの温もりを、感じながら名前を呼ぶ。




ここまで来たら、もう自分が分からなかった。





「私は…………どうしたらいいの…………」





私はそう呟き、その場に倒れこんだ。






私の意識はそこで途切れた。






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