愛してるって言って
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目が覚めると、白い天井がそこにはあった。
「ここ……病……院…………???」
とりあえず起き上がると
足元に駿夜がいた。
「駿夜………」
そっと前髪に触れると駿夜は目を覚ました。
「ん……瑠里…華先輩……って、大丈夫ですか!?
ちょっと先生呼んできます!!!!」
そう言って慌てて病室を出ていった。
そんな駿夜の後ろ姿を見て
私は遥汰の事を思い出した。
ハッとして自分の手首を見た。
そこには、くっきりと手形がついていた。
「夢……じゃないよね…………」
自分のは手首を見つめながら私は小さく呟いた。
「…………遥汰……どうして……」