愛してるって言って





「瑠里華……先輩……???」



その時、よく聞き覚えのある声がした。



「瑠里華先輩……ですよね???」



「その人……誰ですか……???」



「この前の人……ですか???」



「駿……夜……」



声の主は
駿夜だった。

その声は微かに震えてるように聞こえる。



「駿夜、あの、これはね」



私が事情を説明しようと立ち上がると駿夜は
私の……



隣を通り過ぎて遥汰に掴みかかった。



「お前がッ……お前が先輩を泣かせた奴か!」



< 73 / 127 >

この作品をシェア

pagetop