愛してるって言って




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「瑠里華」



私の名前を呼ぶ声で目が覚める。



「おはよ……瑠里華」



「……おはよう…………遥汰」



目の前には愛しい遥汰がいる。

私がしばらく無言で見つめていると
遥汰は微笑みながら私を優しく抱き締めた。



「遥……汰……???」



「ごめん…もう少し……もう少しだけこのまま…」



そう言うと一層抱き締める力が強くなった。

そんな遥汰を私もまた強く強く抱き締めた。




それから遥汰は耳元でこう言った。




「もう二度と離さない」





と。




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