TABOO~それぞれの秘密~
「実力テストの結果で最終的な志望校を出してね」
生徒達に声をかけていると、教室の入口から
「倉本先生ちょっといい?」
私の恋人であり数学の林先生の声
「会議の資料、読んでおいて」
分厚い資料が私の手に乗せられた
大学入試を控えた三年生担任達の会議は、資料も多い
「わかりました。お昼休みに読んでおきます」
「ああ、頼む。で、終わったら駐車場な」
耳元に囁かれた言葉に、頷く
彼は嬉しそうな笑顔を隠し口元を引き締めた