TABOO~それぞれの秘密~

地元で有名な寒梅の間を抜けると、眼下に広がるのはまばゆい夜景

ここで交わした約束は叶うという恋人達に人気の場所

「ごめんなさい、遅れました」

タクシーから降り、飛び込んだのは愛しい人の胸の中

抱きとめるその温かさに触れた瞬間、幸せが体を包み込む

「大丈夫か?」

「はい、両親には言って出てきました」

不安げな章吾さんの声に顔を上げて、私は笑顔を向けた
< 42 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop