TABOO~それぞれの秘密~

彼は私の鎖骨に唇を這わせながら視線を上げ

「俺が働いてる店の店長、あんたの恋人だろ?3年前あんたが俺に乗ってよがった声も、今から俺があんたの中に入って全て注ぎ込む事も、明日ばらすから」

私を本気で欲しがるその瞳は、ずっと私が待っていたもの

「望むところよ」

彼の後頭部を引き寄せて、私から深いキスを始めた

恋人の店舗を覗いた時に見つけたこの男

この体を忘れられなかった私は、彼を研修対象者として無理矢理ねじ込んだ

全て私の思惑通り

「店長を殴ってでも、あんたを俺のもんにする」

私の体を愛撫しながら呟く彼の声は熱い

既に恋人とは別れ話が進んでいるけれど

私を求めてやまない彼がかわいくて

それはしばらく、秘密にしておこう


fin

< 55 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop