初恋はユーレイ君と!?
引っ越し
あたしはとんでもない家に引っ越してきたようだ━━━━━━━━。
午後7時を少し回った、いつものリビング………。
『アハハハハハ!これ、面白いな!』
「……………………」ではないようだ。
テレビの音と、笑い声。
※勘違いはしないでほしい。この、低い笑い声はあたしのものではない。
ちなみに、バラエティー番組を見るのが好きなわけではないんだよ?
でも、真剣なドラマなんかより、空気が和む。
『まじ、今度来てくれたのが女の子でよかったよ~!
前なんかさ、ゴッツい男だぜ?
もう暑苦しいのなんの………汗臭ぇしよ~』
あたしは、頭の中の血管がプチッとキレたの同時に、テレビの電源を切った。
『あっ!何で消すんだよ~!タイミングわり~!』
テレビを消しても聞こえる。
うっとーしい声。
『これだからユーレイってのは不便なんだよな~!
俺の声が聞こえてくれるとありがたいんだけども………』
…………聞こえてますけど。
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