初恋はユーレイ君と!?
開くと、それは奴の弟くんだった。
「拓也くん…………」
あたしの声に、真斗の顔がこちらに向いたのを、
視界の隅で捉えた。
内容を目でなぞる。
“こんにちは。拓也だ。”
拓也くんのメールの一行目で、あたしは吹き出す。
この人、メール苦手だな。
“突然のメールで申し訳ない気持ちですが、
明後日は暇です。”
………………「?」
明後日は暇です。?
ほ、報告?
“よかったらダメですか?”
「…………………ん?」
なにが???