初恋はユーレイ君と!?
……………正直に言うと、綺麗な顔だった。
うるさくてうっとーしい彼は、
悔しいくらいに、
世にいう……イケメン、だった。
しかも、結構イマドキ。
髪の毛の先をツンツンさせて、前髪は横に流れている。
服装は、高校の中間服のようだった。
ってことは、高校生の時に亡くなった人なんだ。
『…………ねぇ…前から見えてたの?』
「前からず~っと。」
『こ、声も?』
「…………えぇ。」
『わあ~!何で最初に言ってくれないんだよ!』
「だって言ったら、あんたら、うっとーしいし。」
『言ってくれたらうるさくしなかったのに!』
「…………は?」
『どうせ生きてる人には聞こえないからと思って、うるさくしてたのに……。
ごめん、迷惑だったでしょ?』
「…………まあ、うるさかったねぇ。」
あたしは感じた。
このユーレイ………他の奴と違う…って。