初恋はユーレイ君と!?
━━━━━ 一週間が経った。
『………………………』
「………………………」
『…………………………』
「…………………………真斗、」
『………………………』
「………………………近い。見えない。」
『……………にゃ~~~~!』
「………………………、、、」
『分からん!
なんだ、このバカみたいに多い数字と謎の記号は!
高校ではこんなことを習うのか!』
「……………………いや、」
その前に、あたしの数学の宿題から顔をどけてください。
ほとんど机に頭をくっつけているような体勢で
あたしの宿題を睨んでいたのは
もうお馴染み、西條 真斗クンです。
『最近の高校はバカみたいに頭いいな!』
バカみたいに頭いいって…………
どっちだよ……。
「……………この辺なら、真斗も習ってるはずだけど。」
だって、真斗は17歳。
あたしと、同い年なんだから。