初恋はユーレイ君と!?






『だって俺、こん時もう死んでたもん。』






「………………え?」






いや…………





真斗は17歳で亡くなってるから、





まだ……………………………








いや、もしかして………







「………………命日…」






『今日ですぜ!』






真斗は、親指を立ててウィングを決めた。







「………………今日?」






『そ。5月23日。…………今日に死んだ。』







「…………………そう……なんだ……」








真斗は、沈黙のあと、






あたしの顔を覗いてきた。








『…………なんか、気ぃ遣ってる?』







大きな瞳が、まぶしい。






「……………いや…そりゃぁ………」






『……………ぷっ(笑)』






「ぷっ!?」






今、謎の(笑)マークが現れましたけど!





なぜ??





今はシリアスな空気を保たないといけないところではないか?








『うける~!ゆいちゃんの顔(笑)』







「かっ………!何だよ、気ぃ遣ってなんかねーしぃ!」







『じゃぁ、んな顔すんじゃねー!

大体、ユーレイに気ぃ遣ってどうすんだ。


死んだもんは死んだんだ。


事実はどうやっても変わんねーからさ。』












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