初恋はユーレイ君と!?







「真実を知るために決まってるでしょ?」





『はあ?知ってどうすんだよ、まじで。』





「……………知りたいから知るだけ。」






『それなら俺が前教えただろ。

事故って言ったじゃん。』






「…………なんか、嘘くさいの。」






前から、なんだか嘘っぽかった。





『はあああ???』






「真斗も拓也くんも。

なーんか隠してんのよね~。」






だから、






「自分で調べるしかないでしょ。」






『…………なんで………。

もう死んでる奴のこと調べても意味ないんだよ?』






あたしは、靴を履いた。





「意味……?

好きな人のことを知りたいっていう気持ちに、

意味なんて求めないでよね。


好きな人を知る権利は、あるんだから。」








ふふっ






あたしは笑って、家を出て行った━━━。










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