初恋はユーレイ君と!?
トントントントントン……
道を歩く。
真斗が教えてくれないなら、
他の人に聞けばいい。
あたしは拓也くんの番号に電話をかけた。
━━━━━プルプルプルプルプル。
……………あれ?
なんか、すぐ目の前で着信音が聞こえる。
プルプルプルプルプル……。
あたしは、スマホから耳を離して道路の向こうを見た。
「………………結香ちゃん……」
そこには、鳴っているケータイを持って、
立ち止まっている拓也くんが。
「……………何で?」
偶然かな………。
だったら話は早いけど。
「あ……いや、丁度結香ちゃんちに行こうと思ってたからさ。」
拓也くんがあたしに近づく。
「あたしも………拓也くんに用があって…」
「……………………用?」
「……………拓也くんから言って。」