初恋はユーレイ君と!?




ユーレイ君は、頭を抱えてうなだれている。





…………ガチで反省してるよ…(笑)





「…………面白いね、あんた。」





『うん、よく言われる~。』





「………………そ。」






あたしはこういう時、どう返していいか分からない。





だから、バラエティー番組のような、




ボケと突っ込みが多いものは苦手なのかも。






『あっ!ダメダメ~、こういう時は、

“よく言われる”じゃなくて、“言われてた”だろ?


って突っ込むんだよ!』






彼は、なぜこんなにも楽しそうなのだろう?





自分が死んでいることをボケとして使うなんて………





死んだことへの後悔はないのだろうか?






『……………ほら、突っ込み!』






本当に言っていいのか迷った。





だって、彼が死んだことを笑いにしてるような感じがするから……。






『………もしかして、俺に気ぃ遣ってる?』





「………………………」





ユーレイ君は、何も言わないあたしをじっくり見つめて、





『ぷはっ!』吹き出した。






『死んだ奴に気ぃ遣ってどうすんだぁ?

俺はもう開き直ってるからいいんだよ!


…………第一、死に方が死に方だし………』







目を伏せて笑う彼。






……………少し悲しそうに見えたのは、




気のせいか………?







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