初恋はユーレイ君と!?
でも……死に方が死に方だしって……
「………何で死んじゃったの?」
彼は、片方の頬を膨らませて、天井を見つめた。
『……………ざっくり言うと…事故?』
「事故……………」
『まあ、そんなことよりさ!まだ名前聞いてない!』
彼は、明るく違う話題に移った。
まるで、死んだ原因を言いたくない、というように……。
『俺、こういうシリアスな空気、苦手なんだよぉ。
さっ!名前!』
「……………花田 結香」
『……………ゆいか、か………
じゃぁ、ゆいちゃんだ!』
「………ゆい……ちゃん?」
…………前は、友達からそう言われてた。
今は、友達なんて………一人もいないのに。
『俺の名前はね…………』
「………………?」
彼は、何かを求めるような顔であたしを見つめてきた。
あたしはさっぱり理解不能。
首を傾げるあたしに、彼は小声で言った。
『……聞いて!俺の名前!』
「はあ?何で?早く名乗ればいいじゃん!」
つられて小声になる。