初恋はユーレイ君と!?
愛する人が、愛する人。
『……………カレン!』
……………彼の声が。聞こえた気がした…。
あたしはひたすら、カレンさんを見つめる。
目を泳がせる、カレンさん。
「……………どうして………まーくんのこと知りたがるの?」
ぼそっと、カレンさんの声があたしに届いた。
━━━━━………なんでだろうね……?
あたしも分かんないんだよなぁ………。
どうしてあたしは彼が好きで…………
彼の死因を知りたいのか…………。
ただ、曖昧な感覚は身体にある。
「……………あたしは……何だか彼に秘密がある気がしたんです…………」
事故じゃない………気がした。
だから今、ここにいる。
「………………結香ちゃんには……見えてるのね……………
あたしや…拓也くんの嘘が。」
「か、カレンさん、」
拓也くんが口止めを求めるように、彼女を呼んだ。
しかし、彼女の口は開く。
「………………全部話すわ………。話せるところまで。」
「………━━ありがとうございます。」
カレンさんは、小さな川を見つめた。
彼女の話を聞いていくうち、
映像があたしの脳裏に浮かんでゆく━━━━。