初恋はユーレイ君と!?
「………ユーレイになったんなら………どうして俺らのところには来なかったんだ……?
どうして………この家にずっと……?」
『………………近づいちゃいけないような気がしたんだよ……………』
「……………どうして………?」
真斗が俯いた。
『………俺がいたら……俺の周りの人が死んじゃうような気がして…………、
俺は……死に神かもしれないって……気がして…………、』
「……………………………」
拓也くんの拳が、ブルブルと震えた。
血が出そうなくらいに握りしめている。
それは、怒りなのか悲しみなのか、
何を表しているのか分からなかった。
拓也くんの静かな声が、響いた━━━━。
「………………それでもよかったんだ……。
兄貴が死に神でも…よかったんだよ………
俺は兄貴に会いたい…………
ただ会いたいだけだったんだよ!!」
『……………………』
「…………兄貴がいてくれるだけで……
俺ら家族はどれだけ幸せだったか……。
━━━━━………せめて……直接謝りたかったのに……………。
勝手にいなくなっちまうから……!」
拓也くんの声が、掠れている………。
「……兄貴に謝りたかったのに………」
『……………もう……いいんだよ拓也……
拓也が謝るところが、俺には見当たらない。』
「…………今からでも……間に合うかな………」
『………………ああ。』
「………………ごめんなさい……」
『……………………………』
「……ごめんなさい………………
ごめんなさい…………ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい………ごめんなさい………
━━━━━…………ごめんなさい……………」
━━━━━━ごめんなさい━━━━━━。