中距離恋愛
「秦…俺もう限界…」
「は?何甘い事言ってんの」
「シン~。まだ一週間あるんだし、
一日でここまで出来れば十分じゃない?」
「…まあそうだけど」
厳しい秦に、礼奈の的確な助け舟。
「明日、今日やった事忘れてなければ大丈夫だよ!ね、直」
「そうだね。真都は頑張り屋だから、
きっと家で自主的に復習とかすると思う!」
真都に「マジで?」とでも言いたげな視線を送られたけど、
秦も「…仕方ないな。じゃあ今日はここまで」と言ってくれたから、
安心したようにテーブルに突っ伏してた。
「じゃあ、あたしとシンは帰るね!また明日~」
「ばいばーい!」
「遅刻すんなよ」
「うっ…」
シンはさすがだ。
最後に釘を刺す事も忘れない。
なんというミスターパーフェクト。