中距離恋愛
「財布の中身53円っておまえ、
メロンパンあったって買えねーだろ!!」
「え、そっち?!」
「買えねーのわかってて走る馬鹿に気取られて
コーラの事なんかどうでもよくなったわ!」
「真都に馬鹿とか言われたくないんだけど!?」
「どっちも等しく馬鹿だろ。早く飯食わないと昼休み終わるぞ」
トップレベルの成績の秦に言われちゃ、何も言い返せない。
「シン、シンっ」
「ああ、そこは…」
勉強を始めた二人。
一方あたしと真都は、視線だけで冷戦を繰り広げていた。
「やったー!合格点!!」
「「赤点…!?」」