近距離恋愛
「え?! よく見えるね礼奈」
「シンはすぐに見つけられる!」
ディフェンスを抜けて、あっさりとシュートを決めるシン。
「シンー!ないっしゅー!」
「…!」
シンがあたしを見て顔を真っ赤にしたのはどうしてだろう。
「あーあ、倉沢わかりやすっ」
「…あ、やっぱり暑かったのかな?長ジャーだもんね」
裾を捲り上げてはいるけれど、
やっぱり夏のこの時期に長ジャーは暑い。
シンの赤面も、きっとそのせいだ。