きみと泳ぐ、夏色の明日
2M きみが見た青の世界
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次の日の朝、私は寝不足のまま目が覚めた。
暑さのせいで食欲もないし体もだるい。夏って本当に厄介。
少し早めに家を出て、そのまま学校に向かった。
スポーツ推薦が多いこの学校は設備も充実していて、朝から沢山の生徒が朝練をしている。
「あ、すずおはよう!」
緑色のフェンスの向こう側で紗香が手を振っていた。紗香はテニス部に入っていて部活の仲間も多い。
それに対して私はどこの部活にも所属していないし、相変わらず馴れ合うことを知らない。
「お、間宮じゃん」
水泳部の室内プール場から出てきたのは須賀。
授業で使うプールは外にあるけど、水泳部は普段屋内で練習をしている。
中には競泳の他に飛び込み台もあって、水泳部の設備もしっかり整っていた。
「ひとりで登校?部活やってないんだっけ?」
須賀の言葉が嫌味に聞こえてしまうのは私の心が歪んでいるから。