きみと泳ぐ、夏色の明日
6M 深い場所で水屑となる
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週末。せっかくお昼過ぎまで寝ていようと思ったのに、あまりの暑さに目が覚めてしまった。
窓は全開なのに風はひとつも通らないし、太陽は今日も元気にフル稼働。
休日でも関係なく両親はどっちも仕事だから、家の中にいるのは私だけ。リビングでぼーっとワイドショーを見たあとに冷蔵庫に入ってた野菜ジュースを朝ごはん代わりに飲んだ。
さて、どうしようかな。
このままゴロゴロと過ごしたいけど、ひとりきりの家は苦手だ。とても静かだし、色々と余計なことを考えてしまう。
結局、私の頭で考えた結果。人がいて、でもうるさくなくて、涼しくて快適な場所といえば図書館しか思いつかなかった。
べつに勉強が好きというわけじゃない。
ただやって損はないから人並みにこなしてるだけ。
半袖の白いワンピースにスニーカー。そして日焼け対策のキャップに黒のリュックを背負って外に出た。
一歩地面を歩いただけで、ジリジリと強い紫外線。
……ああ、なんでこんなに暑いの。
ちょっと今年は異常じゃない?
すでに出掛けたことを後悔していたけど、足を止めることはなかった。