後宮に売り飛ばされたら皇女を押しつけられました
「寝言は寝てから言えってーの!」
思わずアイラは目を閉じた。靴を履いている方のエリーシャの足が、勢いよく翻ったかと思うと、かがみ込んでいるダーシーの脳天から踵落としをくらわせたのだ。
ダーシーは顔から地面につっこんだ。いや、いくら何でもやりすぎだろうとアイラがおろおろしているうちに、エリーシャはダーシーを押さえつける。
「早く! 今のうち!」
ベリンダが素早く駆け寄って、ダーシーの頭に右手を載せた。
「光の精霊よ、この者の心から闇を追い払え」
唱えたのはそれだけ。
「あいった……いててててて……」
ダーシーが呻き声を上げた。
「いきなり踵落としくらわすとか何考えているんですか、あなたは。スカートの下にズボンまで履いているというのは最初からの計画ってことですよね」
「感謝なさい」
自分で靴に足を押し込みながらエリーシャが言った。
「誰の支配下にあったのかしら?」
思わずアイラは目を閉じた。靴を履いている方のエリーシャの足が、勢いよく翻ったかと思うと、かがみ込んでいるダーシーの脳天から踵落としをくらわせたのだ。
ダーシーは顔から地面につっこんだ。いや、いくら何でもやりすぎだろうとアイラがおろおろしているうちに、エリーシャはダーシーを押さえつける。
「早く! 今のうち!」
ベリンダが素早く駆け寄って、ダーシーの頭に右手を載せた。
「光の精霊よ、この者の心から闇を追い払え」
唱えたのはそれだけ。
「あいった……いててててて……」
ダーシーが呻き声を上げた。
「いきなり踵落としくらわすとか何考えているんですか、あなたは。スカートの下にズボンまで履いているというのは最初からの計画ってことですよね」
「感謝なさい」
自分で靴に足を押し込みながらエリーシャが言った。
「誰の支配下にあったのかしら?」