後宮に売り飛ばされたら皇女を押しつけられました
その獲物が誰なのかアイラは聞こうとしたけれど、その前にユージェニーはその質問を制した。
「ターゲットも、依頼人についても話すつもりはないから。ああ、一ついいことを教えてあげるわ。調べるなら地下室ではなく、二階、一番奥から二番目の部屋よ」
「……あり……がとう……?」
アイラは首を捻った。ユージェニーには殺されかかったのだし、ここでありがとうというのは何か違うような気もするのだが。
「いえいえ、たいした情報じゃないもの。それじゃ、ジェンセンによろしくねぇ。今度会う時は広い場所でヤり合いたいものだって伝えてちょうだい」
「はぁ……」
「待て!」
ライナスの言葉にとどまるはずもなく、ユージェニーは姿を消してしまう。
何を「ヤ」り合うのかはともかくとして、ユージェニーの情報を確認すべく二人は上階に足を向けたのだった。
「ターゲットも、依頼人についても話すつもりはないから。ああ、一ついいことを教えてあげるわ。調べるなら地下室ではなく、二階、一番奥から二番目の部屋よ」
「……あり……がとう……?」
アイラは首を捻った。ユージェニーには殺されかかったのだし、ここでありがとうというのは何か違うような気もするのだが。
「いえいえ、たいした情報じゃないもの。それじゃ、ジェンセンによろしくねぇ。今度会う時は広い場所でヤり合いたいものだって伝えてちょうだい」
「はぁ……」
「待て!」
ライナスの言葉にとどまるはずもなく、ユージェニーは姿を消してしまう。
何を「ヤ」り合うのかはともかくとして、ユージェニーの情報を確認すべく二人は上階に足を向けたのだった。